観方を変える

天才は、生まれたときからずっと自分の中にあるもの。

でも本当はあるのに、今までの自分には見えてない、引き出せていないというとき、天才を引き出したいのなら何かを変えることが必要です。

 

それは、「ある」のに「ない」と観てしまっている「観方」です。「今までのあらゆるものの観方」を変えていくことが必要です。

 

ここで、「見方」ではなく「観方」と表現するのは、表面的にではなく、より深く深くものごとを観察する必要があるからです。

 

例えば同じ映画を見ても、経験・価値観・感性によって全く感想が違ったりしますよね。これが観方が違うということです。観方にいい悪いはないですが、より感動できたり、インスパイアされる(インスピレーションを得られる)ような観方ができるほうが、天才が引き出されてくると思いませんか。つまり、天才を引き出すような観方のできる感性を耕すことが大切なんです。

 

例えばコーヒーの入ったカップが目の前にあるとします。これが今目の前に存在するためにはどんなプロセスを経てきたのか?を考えるとき、コーヒーの歴史、コーヒーを栽培してくれた人、カップの材料を掘ってくれた人、運んでくれた人・・・と奥行きが観えてきます。

 

また「人間関係」において、今まで嫌な人に対して、「イヤな人!」という観方しかしていなかったとします。でも、観方を変えることで、「こんなことを私に気付かせてくれて有り難い」「こんないい面もあった!」と思えるようにもなります。

このように、今までと異なる観方をすることで、今まで観えていなかったものが観えるようになるのです。

 

実は、自分の中の天才を引き出すというのは、こういった観方ができる感性を引き出すことと同次元に存在するんです。

 

その中で観方を変える必要のある一番の本質は「セルフイメージ」です。

 

私たちは今まで生きてきた中で、人から言われて「自分はこうなんだ」と思い込んで、自分という概念(イメージ)を作っています。そして、自分が思った通りの人間になるのです。例えば、「こういうことは私には無理だ」「私のアイデアは誰も興味を持たない」などほとんど無意識にたくさんの概念で自分自身を創り上げています。

 

なので、天才を発揮したいのなら、自分自身に対して今までと異なる観方をしていくことが何よりも大切なのです。

 

いきなり「自分に対しての観方を変えて下さい」と言われても難しく感じるでしょう。なのでそのためのトレーニングとして自分にとっての他人・世界の観方を変えるということをしていきます。だから、実は嫌な人がいるということは絶好のチャンス!なんです。観方をトレーニングさせてもらえ、結果として自分を変えることができるんです。

 

もし今あなたが自分自身をダメだと思っていたとしても、それは真実ではなく単に観方の問題でしかありません。観方を変えることで、「今までこんなできない自分だった」が、「こんなこともできる!」へと、変化の実感があった時、あなたの中の天才が引き出されるのです。