才能は道具である

自分の才能がなんだかわからない、特別な才能があるなんて思えない、という方は特に、「才能」って、努力しなくても人より上手にできちゃう能力のことだと思っていませんか。

 

もちろんそういう場合もありますが、自らの才能を引き出して天才を目指すときに、とても重要になる「才能」に対しての考え方があります。

 

「才能は、天才を高めるための道具である」ということです。

※天才=天職のための才能

 

つまり、絵の才能だったとしたら、それを自らの天才を高めるための「道具」として考えるんです。

 

たとえば「新鮮なお魚をいただいたからお刺身にして振る舞いたい!」と思ったら、包丁を使う必要がありますよね。

お刺身で喜んでもらうという「目的」から、包丁という「道具」を選ぶわけです。

 

それと同じように「10年後、自分はこうなりたい」という「目的」を決め、「そのためには、自分が持っている才能の中で、何を使う必要があるのか?」と「道具」を選んでいきます。

 

そうすることで、自分の中から「才能」を引き出せるようになるんです。

 

 

また才能の使い方を学ぶことも大切です。

お刺身も、もっと上手になりたいと思ったら本を読んだり料理教室に通ったりして包丁の使い方を学びますよね。

そして知識を身につけ何度も練習するという「経験」によって

上手になっていくのと同じように、才能も最大限発揮させるには「使い方を学ぶ」必要があるのです。

 

 

ここで気をつけるのは既成概念にとらわれないこと。

「今までのやり方が一番いいに決まっている。」

「こんなことして非常識だと思われないだろうか。」

などといった、既成概念という天才の天敵に負けないでくださいね。一つの使い方ではなく、いろんな使い方があります。目的のためのより良い使い方を学ぶんです。

 

 

だから、天才を高めるためには上達へのトレーニングが大切です。

天才を発揮できない人は、できる気になって努力をやめてしまった人なのです。天才になればなるほど、その努力が(努力と思わずに)できるようになり、どんな分野でも一番努力しているのは師匠と呼ばれる人だといいます。

 

 

そして、どんな匠も例外なく道具を大切にしています。

 

天才を開花させたければ、道具を大切にすることを心がけてください。料理人が丁寧に心をこめて包丁を磨き、研ぐように、

自分自身の能力や感性を磨くのです。

 

ここで大切になってくるのが「人に対しての意識」です。料理人なら、お客様に食べて頂いて喜びや幸せを味わってもらう。アーティストなら、絵画や音楽を堪能してもらって感動を与える。あなたの才能を発揮させるために「人」というファクター(要素)は欠かせないのです。

 

その意識を養うためには、自分の才能に対して、そしてそれ以上に他の人に対して「気配り」「目配り」「心配り」を心がけ、「ホスピタリティ(おもてなし)」を磨くこともとても大切なことになります。

 

その原動力となるのが、自分自身が「感謝」「感動」する心を大切にすること。そして他の人に、より幸福感や感動をお届けしたいと思う「親切心」なのです。